昨日のポイント６
メインの宴会場は今夜もにぎやかだ。
さっそく例の樹皮めくれを確認する。
今夜もいた･･･
しかし、めくれの上部に入ってしまい姿が見えなくなった。
こうなると針金でつついても無駄である。
刺激を与えればより深く入っていくだけだ。
持久戦しかない。
しかも山梨へ帰省しなければならないので、あまり時間はかけられない。
ミニジャングルのような小さな雑木林が、遠くの外灯に照らされて黒いシルエットになっている。
聞こえるのはウマオイのスイーッチョン、スイーッチョン
３０分ほど経過した頃、ヒラタの大あごがめくれの入口に見えた。
いまだ！
とっさに右手の親指と人差し指で左側の大あごをつかんだ。
この手を離したら確実に再び奥に入られてしまう。
２〜３分が経過した。
指の力がなくなっていく。
左手で右側の大あごをつかもうと試みる。
つかんだ！
両手で両方の大あごをつかむ体制になった。
ヒラタも必死に体を踏ん張っている。
しかし一瞬ヒラタの足の力が弱まった。
一気に引きずり出す。
ようやくヒラタもあきらめたようだ。
さっそくノギスを当ててみる。
５９ｍｍ
大台にはあと一歩届かなかった。
しかし、がっしりとしたかっこいいヒラタだ。
関東でこの大きさが採集できれば十分だ。
樹皮めくれの間をゆっくり横切る姿はオオクワを連想させるような大きさに見えた。
「もしかして６５ｍｍぐらいとか･･･」と少し想像を膨らませてしまった。(^ ^)
一部始終を写真に撮りたいところだったが、撮っていると採れなくなるため採集に専念した。
かなり疲れたが、これですっきりとした気持ちで山梨へ帰省できる。