すぐ近くには民家と田んぼがあり、少し歩くとクヌギ林がある。
クヌギ林と言ってもせいぜい２０本程度だけで、雰囲気としては「イマイチ」といった感じだ。
とあるクヌギのくぼみを何気なく見てみるとクモの巣の残骸にクワガタの前胸が引っかかっていた。
「スジかぁ、まあ一応クワガタはいるということだな。」と多少満足していると、♂の頭がすぐそばにあった。
「おや？このクワガタは･･･ネブトだ！」
推定２０ｍｍ最近ネブトを狙っているＰさんにすかさず電話を入れた。
「ネブトの死骸を見つけたんですけど」
「あとで合流しま〜す」という返事が返ってきた。
しばらくするとＰさんがやって来た。
「たしかにネブトですね〜」
いっしょにポイントを見てみた。
Ｐさんは発生源が気になり、あたりを二人で捜索してみた。
目と鼻の先にはやはりアカマツ林があり、朽ち木もたくさん転がっている。
ネブトを意識しなければどうってことのないポイントだが、意識すればなるほどと納得できるポイントだ。
関西ではごく普通種、関東ではめずらしいとされているが、こうして見つけてみると意外と多くのポイントで生息しているような気がしてくる。
たまたま偶然に見つけたから言うわけではないが、あまりに小さいクワガタで、しかも樹皮めくれにもぐりこんでいると気が付かれないことが多いのだろう。
この木のすぐ近くに樹皮めくれクヌギがあり、カブトやコクワの死骸もあった。
超Ａ級クヌギはなかったが、意外と面白いポイントかもしれない。
このあと３ヶ所まわってみたが、いずれもコナラが９９．９％なので見極めが非常に難しい。
たぶん忘れていくポイントとなろう。
今日はルリタテハの姿をずいぶん見た。
花粉症はつらかったが、ポカポカ陽気の散策は気持ちがいい。
デジカメがまだ入院中だが、Ｐさんが撮影してくれたので写真を載せることができた。
Ｐさん、おつかれさまでした。